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英雄

週末、ちょっと故郷福岡に帰っていました。 そして週が変わって、今日の日刊スポーツで目をひいたのがこの記事。 『内海に「黒田長政の心」武功を/WBC』 http://www.nikkansports.com/baseball/wbc/2013/news/p-bb-tp0-20130305-1093341.html 今まで別に巨人ファンではなかったのですが、この内海投手の言葉には感激しましたね。 私は少年期から、初代福岡藩主・黒田長政公を熱烈に尊敬しています。 侍JAPANの戦士から、長政公の名前が出るとは、感慨深いものがあります。 長政公はよく知られている通り、関ヶ原の戦前には小早川金吾秀秋ら西軍有力諸将を東軍に内通させ、戦っては石田三成隊と激戦を繰り広げ、鬼と言われた島左近を討ち取り、関ヶ原で第一級の功をあげた武勇と知略に優れた名将です。 しかし、狂信的如水信者の間には、長政公を不当に貶め、翻って如水の名将ぶりを際立たせるという卑怯な動きがあるのも事実。 そういう動きに、私はかねてから心を痛めていました。 戦っては、自ら先陣を切って突撃する勇猛さで、親譲りの知略にも優れた名将が何故いまひとつ正当な評価を受けられないのかと。 そこで、私の物書き的な目標として、長政公を主人公とした歴史小説を書こうと随分前に思い至りました。 自らの子を「不肖の子」と呼ぶ優れてはいるが偏屈な父・如水との葛藤、そして親子愛、福岡五十二万石の礎を築いた「偉大な二代目」の肖像をテーマにしてみたいと思っているのです。 今まで私が知る限りでは、長政公単体を主人公とした歴史小説は二冊書かれていますが、どちらも読んでみて、あまり個人的には納得いくものではありませんでした。 いつになるかはわかりませんが、地道に史料を集めて、自分なりの黒田長政像を描き出すべく、執筆の準備をしたいと思っています。 来年のNHK大河ドラマは如水が主人公だそうですが、長政公が暗愚な武将と描かれるのではないか、と危惧しています。 NHKさん、正当な評価を頼みますよ~。 そして、熱狂的な野球ファンで勿論WBCを応援している私は、長政公の名を挙げてくれた内海投手にも注目したいと思っています。 がんばれ、内海投手!