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2月, 2015の投稿を表示しています

滑稽

やっと髪が伸びてきて、モヒカンに回帰しつつあるのである。 昨夜は久々に馬鹿馬鹿しいのが観たくなったので、『ショーン・オブ・ザ・デッド』を。 金曜の深夜にぼんやりとこの下らない(←いい意味ですよ)映画を独り観て、時々クスリと笑いながらも、「自分はこれでいいんだろうか……?」と思ってしまった不惑の男。 若人よ、決して週末の夜に、下らないコメディスプラッターを観て、ゲヘゲヘ笑っていてはいけませんよ。 こういう大人になっちゃいますよ。 では、これから『昭和残侠伝』を独り観ます(←全然懲りてないおじさん)。

極夜

サム・ライミ製作の『30デイズ・ナイト』観ました。 これは面白かった! まず、舞台設定がいいですよ。 アラスカ州の人間が住める北限の辺鄙な町には、冬になると30日間陽の目を見ない「極夜」が訪れる……ってだけを聞いても、ゾクッとしますね。 寒く、荒涼として、物憂い冬――まるで北欧のSentencedだかが言っていた、「アル中になるか自殺するしかない冬」って感じ。 そして、そんな町を狙って、吸血鬼の一団が襲来し、町は地獄絵図となるのです。 主人公たちは生き残れるのか?! という物語なんですが、舞台設定だけで75点はあげたい。 そして、主人公が仲間を救うために取った最終的な方法にも、「なるほど!」とニヤリとさせられたので、さらに15点追加! 全然期待していなかったけど、大満足の一本でした。 拙作の著者紹介には、編集者さんが書いてくれた「B級ホラー映画をこよなく愛する」という文句が入ってるんですが……実はここ数年ホラーを碌に観ておらず、多少面映ゆい気持ちでした。 探してみれば、まだまだハリウッド製のホラーも捨てたもんじゃないですね。 これからまた、ホラー道に回帰しようと思います。怪奇映画だけにな! では、またんご。

臓物

『死霊のはらわた』2013年リメイク版を先週末観ました。 う~ん、どうなんでしょう、これは……。 ミアというジャンキーの女性をクリーンにするために、兄や友人たちが山小屋に集まって――あとはもう予想通りの展開なんですが……全体的にトーンがシリアス過ぎやしませんかね? あまりに重苦しい雰囲気なんで、オリジナルのノリを期待した人は、完全に肩透かしを喰らうでしょう。 エンディングクレジットが終わった後に、オリジナル好きの人のために、ちょっとしたサービスがあるんですが……う~ん、これも蛇足気味。 物語本編のシリアス具合と釣り合いが取れていない。 本編がオリジナルに負けず劣らずハチャメチャで、それで最後のサービスシーンに繫がったら大喝采、だったかもしれません。 死霊のメイクというかCGも、あんまり好きになれません。 オリジナルのボロ包帯をグルグル巻きにしたような、粉をふいたような白っぽい死霊が秀逸だったんで、今回のは……。 クライマックスの雨のように降り注ぐ血には、「Slayerへのオマージュか?」といらんことを考えたり。 幸い、オリジナルの『死霊のはらわた 製作20周年記念盤DVD』を持ってるんで、今度見比べてみたいと思います。 一緒に借りてきた『30デイズ・ナイト』を今から観ます。 サム・ライミづいているので!