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9月, 2015の投稿を表示しています

退化

『悪夢の輪舞曲(仮題)』なる、新しい作品を2週間ちょっとで書き終ったのである。 「最低限200枚書いて、できれば300枚書ければいいなあ」と思っていたら、たった162枚しか書けなかったのである……。 デビュー当初から大した筆力は持っていなかったけど、自分の能力は退化しているんじゃ? と痛感させられましたよ。 元来、物語が短く短くこじんまりする悪癖はあったけど、ここまでとは! それもこれもあって、疲れまちた。はあ。 追記 あれま、スマホから誤字を直したら、新しい投稿になってしまったよ! なんか恥の上塗りみたいでやだなあ。

緑衣

乱歩の長篇『緑衣の鬼』を読了。 実は三十年ほど前に、ポプラ社の少年向けにリライトされた物を読んではいたんですが、大人向けを今改めて読んでみて、「むむ!」と感心した次第。 緑衣の鬼と恐れられる殺人鬼が跳梁する乱歩好みの物語が、鮮やかな論理で終盤に合理的に収束する、本格探偵小説の醍醐味を感じさせてくれます。 いや、バリバリの推理小説読者には、『緑衣の鬼』の本格さは物足りないと思われることはわかっています。 しかし、元来私は論理的に物事を考える人ではなく、本格推理小説というものは読むのも書くのもツライ、と思ってしまうほうなので、これくらいの本格味の塩梅がちょうどいいんですね。 そういえば、少年向け『緑衣の鬼』での第一の殺人で、「リノリウム張りの床」というものを知って、それが何故か本筋よりも、いまだに心に残っているんですが、大人向け原作を読んでみたら、リノリウムは出てきませんでした。 がっかり。 元ネタの『赤毛のレドメイン家』は、これまた子供向けリライトしか読んでませんが、乱歩がいかに換骨奪胎したかを知りたいのと、解説で触れられている「重層する悪念」というものを味わいたいので、ちょっと読んでみたいな、と思いましたよ。 では。

残暑

今日は珍しく残暑が厳しいですね。 立秋を過ぎたらあっという間に朝晩涼しくなって、夏大好き人間の私は寂しい思いをしていたんですが。 それはともかく、お盆休みに構想を練った新作、ちょっと面白いものになるかもしれません。 仮題は『悪夢の輪舞曲』と付けました(BABYMETALのパクリ!!笑) 精神病患者の妄想のガチンコ勝負といった物語になりそうです。 ジャンルとしては怪奇小説なんですが、一点不安なのは、私が最近のホラー小説を読んだことがないってこと。 戦前の怪奇幻想文学は、結構読んでるんですが。 しかも、長篇の怪奇小説を書くのは初めてだってこと。 短篇の怪奇小説なら、去年文春の「つんどくVol.4」に掲載してもらった『双子』を書いたことがあるし、それなりに読んでもいるので、まあわかるんですが、長篇怪奇小説は、勘所がイマイチわかりません。 ま、ヘンリー・ジェイムズの大傑作『ねじの回転』みたいな、読んでいるうちに違和感が募っていくような作品が書ければいいな、と思っています。 ていうか、書いてもどこに発表するんだ?! ……わからん!! あ、最近、アマゾンで黒田長政関連の文献を幾つか購入したんですが、読めるのは先になりそうだなあ。 当分は執筆に勤しまねば。