投稿

11月, 2015の投稿を表示しています

悪魔

「やっぱデモンズは1より2よねー」ってことで、10代の頃の昼下がりに地上波で観て熱狂した、『デモンズ2』をDVDで再見。 地上波版はたぶん編集が入ってたので、いっそうテンポがよかったんだと思いますが、オリジナルを観返しても、アクションホラーの佳作だと思います。 物語は、悪魔がテレビ番組を突き破って、番組を観ていた女に憑依。 停電して閉鎖空間となったマンションで、次々に悪魔の毒牙に人々は餌食となるが――といった作品です。 偶然の一致だとは思いますが、『リング』の元ネタ?になったかもしれない作品であり、『ダイ・ハード』にも閉鎖空間となったビルでのアクションという点がほんのり似ているという、先駆者的作品であります(というか、こちらが先にできたことを知らなかった私は、てっきり今まで本作がダイ・ハードの設定をパクったと思い込んでいました。ゴメン、ダリオ・アルジェント&ランベルト・バーヴァ!)。 悪魔軍団とのバトルが後半は繰り広げられるのですが、リーダー役になるハゲのトレーナーがいい味を出しております(最期は痛すぎる展開だけど……)。 それと、悪くなった後のグレムリンみたいなクリーチャーが出てきますが、バスタオルをかけられて前が見えなくなっただけでピーピー騒ぐのがかわいいです。 音楽もザ・スミス、ザ・カルト、アート・オブ・ノイズ、デッド・カン・ダンス、フィールズ・オブ・ザ・ネフィリムと充実。 観る価値アリですばい!

蘇生

『ゾンゲリア』を久しぶりに再見。 やっぱりこの作品は面白いですねえ。 邦題は最低と言っても過言ではないですが(原題はDead & Buried)。 内容はというと、ゾングと現地語で呼ばれるゾンビが南洋の島で大発生し――というのは嘘八百です。すみません。 本当の物語は、ポッターズ・ブラフなる片田舎の町で、連続殺人事件が起きる。主人公の保安官・ダンは、事件を追ううちに、事件に妻が関与しているのではないか、そして被害者が生き返っているのではないかという疑惑に囚われ――という話。 ホラー映画にしても、怪奇小説にしても、寒々しい雰囲気が漂う話が好きなんですが、『ゾンゲリア』も実に薄ら寒い空気感があって好きです。 ちゃんとスタン・ウィンストン(『ターミネーター』の人ね)による特殊メイクが冴えるグロ描写もあります。 しかし、昔この映画を初見して、オチでびっくらこいて思ったのは(そして恐らくほとんどの人が思うであろう感想は)、「M.ナイト.シャマランめ、“あの作品”でこれをパクりやがったな!」ということです。 実際、『ゾンゲリア』で検索して最初に出てきたある方のレビューでは、同じ感想が書かれていて、ニヤリとしましたよ。 それはともかく、「ポッターズ・ブラフへようこそ」の看板に「A NEW WAY OF LIFE」とさりげなく書かれているのも伏線になっていたり、さすがダン・オバノン脚本(『エイリアン』や『バタリアン』の方ですよ!)と唸らされます。 寒々しいホラーが好きな方、おまけにどんでん返しをかましてくれる映画が好きな方、そしてやっぱりグロもないとね、という方には(そんな人いるの?)最適の映画です。 隠れた傑作ですので、どうぞご覧あれ。 (私、GEOで借りて再見したんですが、観終わってすぐにAmazonでブルーレイを注文しちゃいました)。