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10月, 2017の投稿を表示しています

轟音

先週、LOUD PARK 17に行ってまいりました! お目当ては、勿論L.A. GUNS !! フィルとトレイシーが揃っての来日は、約四半世紀ぶりとなります。 L.A.メタルサミット中止でしょんぼりしていた私には、緊急来日発表に小躍りしたわけで。 で、オープニングアクトの段階から、「L.A. GUNSが観られる、遂に!」と胸高鳴る私。 ようやく始まった1曲目は「Over the edge」。 「No Mercy」で来ると予想していましたが、日本に因んだこのへヴィなナンバーで幕開けでした。 それからは各アルバムから満遍なくセレクトした名曲の数々に酔い痴れて、50分なんてあっという間(途中のギターソロタイムがちょっと長かったので、欲を言えばもう1曲聴きたかった気もしますが……今年還暦のフィルを休ませるためなのかな?? それなら仕方ない)。 それにしても、フィルの力強いヴォーカルには圧倒されましたよ! 若い時よりも格段に声が出て、安定していました。 (フィルってこんなに歌うまかったっけ? と思ってしまいましたもん笑 それにお腹もぽっこりしていなかった。しぼったのかな?) フィルとトレイシーが同じステージにいる……なんて幸せな光景を観ているのでしょうか。 26年前の来日ではやらなかった「Jayne」も聴けて、大満足。 そして恒例の「Rip & Tear」で大団円を迎えたのでした。 いやー、よかった。本当に嬉しかった。 1月にはGuns N' Rosesをさいたまスーパーアリーナに観に行き、そして10月には同じ場所でL.A. GUNSを観る! 「今年は充実した1年だった」ともうこの段階で言ってしまっても、いいでしょう。 欲を出して、祈・単独公演!! です!!

黄昏

最近、佐藤春夫をよく読んでいたので、『佐藤春夫怪異小品集 たそがれの人間』(平凡社ライブラリー)にも手を出してみました。 なかなか面白く読めた。 名高い『化物屋敷』は傑作であることは間違いないですが、『「鉄砲佐平次」序にも一つ』がよかった。 特に後半の話は、怪異譚かと思いきや、急転直下、女工哀史的な話に落ちるという佳品。 それと、『魔のもの』のオチのつけ方は、現代の怪談話にも脈々と受け継がれているなあと、ニヤリとさせられました。 第三章「文豪たちの幻想と怪奇」に収められているものは、特に怪奇とは関係ないですが、これはこれでよし。 それと、『志賀直哉随筆集』(岩波文庫)も読み終わった。 志賀直哉の随筆は、動物に関するものが特にいいですね。 中でも『盲亀浮木』の「クマ」の項なんか、素晴らしい! 第四章の「師友回想」も興味深く読めました。 芥川のことを記した『沓掛にて』で、「有島武郎の自死を知ったときは腹立たしさが先に立ったが、芥川の死は『仕方ない事だった』という気持ちだった」というのは、深く頷けます。 志賀直哉好きならお薦めの一冊です。