監禁
ジョン・カーペンターの『ザ・ウォード 監禁病棟』を観ました。 うーん、面白かった! カーペンター作品としては、異色作に入ると思います。 以下ネタバレ↓ いやー、すっかり騙されました。 あまりにショボい亡霊物のC級ホラーだ、と思って観ていたら、解離性同一症の話だったとは。 その線も、薄っすらと頭にはあったんですが、本当によくできたC級ぶりだったんで、途中で忘れてしまいました。 細かい所で、すべてが同一人物という暗示がしてあります。 (特別病棟の患者たちの飲む薬がすべて一緒、など。後から思い出して、これにはやられたー、と思いましたね) カーペンター作品といえば、超自然的な怪異を取り扱うもの、という先入観自体も、ミスディレクションになっています。 しかし、この作品の手柄は監督のカーペンターよりも、脚本にあるのは明らかです。 それほどカーペンターっぽさがない作品なので、彼のファンには不評かもしれません。 いやー、映画ってほんっといいもんですね。