妖虫

乱歩の『妖虫』再読。

初読の時に、犯人の動機に唸ったものですが、今回読んでみても、「親の因果が子に報い~」的な悲惨な動機に圧倒されました。

しかしラストが駆け足で、動機もさらっと書いてあるだけなんで、ホームズ物の長篇みたく、犯人が犯行に至る背景を一篇の小説にして、前後篇仕立てにしたら、もっと鬼気迫る物になったかも、と妄想。

次は綺堂の怪談小説三冊を再読します。
では。

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