蘇生

『ゾンゲリア』を久しぶりに再見。
やっぱりこの作品は面白いですねえ。
邦題は最低と言っても過言ではないですが(原題はDead & Buried)。

内容はというと、ゾングと現地語で呼ばれるゾンビが南洋の島で大発生し――というのは嘘八百です。すみません。

本当の物語は、ポッターズ・ブラフなる片田舎の町で、連続殺人事件が起きる。主人公の保安官・ダンは、事件を追ううちに、事件に妻が関与しているのではないか、そして被害者が生き返っているのではないかという疑惑に囚われ――という話。

ホラー映画にしても、怪奇小説にしても、寒々しい雰囲気が漂う話が好きなんですが、『ゾンゲリア』も実に薄ら寒い空気感があって好きです。

ちゃんとスタン・ウィンストン(『ターミネーター』の人ね)による特殊メイクが冴えるグロ描写もあります。

しかし、昔この映画を初見して、オチでびっくらこいて思ったのは(そして恐らくほとんどの人が思うであろう感想は)、「M.ナイト.シャマランめ、“あの作品”でこれをパクりやがったな!」ということです。
実際、『ゾンゲリア』で検索して最初に出てきたある方のレビューでは、同じ感想が書かれていて、ニヤリとしましたよ。

それはともかく、「ポッターズ・ブラフへようこそ」の看板に「A NEW WAY OF LIFE」とさりげなく書かれているのも伏線になっていたり、さすがダン・オバノン脚本(『エイリアン』や『バタリアン』の方ですよ!)と唸らされます。

寒々しいホラーが好きな方、おまけにどんでん返しをかましてくれる映画が好きな方、そしてやっぱりグロもないとね、という方には(そんな人いるの?)最適の映画です。
隠れた傑作ですので、どうぞご覧あれ。
(私、GEOで借りて再見したんですが、観終わってすぐにAmazonでブルーレイを注文しちゃいました)。

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