吸血

これまたCS放送を録画したまま放っておいた、『吸血鬼ゴケミドロ』をやっと観ました。

タランティーノが『キル・ビル』でオマージュを捧げたことで有名な映画ですが……わたくしのような凡人には、評価が難しい映画です。

人里離れた地に不時着した飛行機の乗客と乗組員が、宇宙から来た吸血生物に襲われる、といった粗筋なんですが、乗客たちがもめる→ゴケミドロに誰か襲われる→またもめる→誰か襲われる、というパターンが繰り返されるので、ちょっと飽きてきますねえ。

水や食糧がない緊迫感も、金子信雄と政治家のセンセイのくだりくらいしか描かれないし。

合間合間にヴェトナム戦争や原爆のキノコ雲のカットが挿入されたりするのですが、会話の台詞が上っ調子なせいか、特にメッセージ的に心に響くものではありません。
(まあ、制作側も、メッセージ性を隠れ蓑にして、ただショッキングなカットを入れたかっただけ、という気もするのですが)

未知の地に漂着した人々を怪物が襲う系の映画では、私は東宝の『マタンゴ』に軍配を上げたいですよ。

コメント

このブログの人気の投稿

播摩

再開

悲惨