尾籠


どうも、すっかりブログを放置していた倉野です。
はっきり言えば、書くことがない、飽きた、って感じだったんですが、新年になったのを契機にまた取り組んでみようかと。
まあ、読者はほとんどいないと思いますが。

昨年の個人的なニュースとして一番に上がるのは、新作が出なかった、ではなく、肛門科に初めて行った、ですね、やっぱり。
夏頃に便秘になったのをきっかけに、無理にいきんだのがいけなかったのか、人生初切れ痔になりました。

もうこれが痛い痛い。
排便時に、太腿をバシバシ叩いて気を紛らわさないと、出すものも出せない。
市販の注入軟膏を使ってみたものの、一向によくならず、一ヶ月が虚しく過ぎました。

そこで、このままでは手術になるかもしれないという懸念と、後学のために、肛門科に行ってみることにしました。

診察室に呼ばれて、おどおどしながら室内に入ると、すぐに診察台に横向きに寝るようにと穏やかに宣告する先生。
そしてタオルケットを下半身にかけられ、ジーンズを脱げ、と。
ここでもう結構屈辱なわけですが、一ヶ月の切れ痔生活にすっかりまいっていた私は、「よくなるのなら」と藁にもすがる思いで下半身裸になります。

で、「麻酔を塗りますよ」の言葉が先生からかけられるかどうかのところで、肛門にはげしい圧迫と激痛が。
麻酔を塗った人差し指(?)をいきなりぶっこまれたのです。
もう息ができないくらいの苦痛でしたね。
そして「もういいだろ」と思うくらい万遍なく肛門内に麻酔を塗られたら、次は何かの器具をぶちこまれました(後で明細を見て知ったのですが、「肛門鏡」というおぞましい名の器具でした。肛門内を見やすくするための道具らしいです)。

ここでまた悶絶です。
さっきの麻酔は何だったのかと思うくらいの痛み。
もう悶死寸前。
先生から「ゆっくり息を吐いてくださいねー」と事務的に言われるのですが、もう息も絶え絶えという感じです。
「早く終わってくれ」と、とにかく祈る数分間。
その間に、隈なく肛門内を見られてしまった私なのでした。恥辱。

幸い、切れ痔は手術するほどではなく、「強力ポステリザン」という頼もしい名前の注入軟膏を出されて終わりでした。
その軟膏を入れてたら、十日ほどで痔は治ってしまいましたが。

肛門科に行く前は、「もしや新たなる官能の世界が開かれるのでは……?」とか考えていた私ですが、甘かったです。
そんな考えがよぎる暇もなく、悶絶して終わり。
肛門科に完敗です。
私は一生ゲイにはなれないな、と虚脱したまま考えつつ、とぼとぼと家に帰った次第でした。

そんなこんながあった昨年ですが、今年は物書きの端くれの自覚を持って、ちゃんと作品を書きます(自覚と痔核をかけた駄洒落に気づいていただけたら幸いです)。
今年もよろしくです。

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