安息

久々に音楽ネタを。

デビュー作に巻頭歌を拝借したBlack Sabbathは以前は大好きなバンドでした。
もう毎日ほぼ一日中聴いてましたね。
あのトニー・アイオミが奏でる、どよーんとしたヘヴィリフを聴いていると、頭がぽやーんとして、いい気分になるのです。

オジーからトニー・マーティン時まで、全アルバムを揃えていましたが、お金に困った時に全部売っちゃったのが悔やまれる。
まあ、最高傑作は、『Snowblind』を収録した『Vol.4』、と言いたいところですが、やっぱり『Master of Reality』かな。Doomyとは何ぞや、という魅力が凝縮された一枚です。

Sabbathに影響を受けたバンド群、Witchfinder General、Cathedral、Candlemass、Saint Vitus、Solitude Aeturnus等々も聴きましたが、これらのバンドで真底すげえ! と唸ったのは、Cathedralと元PANTERAのPhil Anselmoが結成したDOWNです。

Cathedralは元Napalm Deathのリー・ドリアンが結成したバンドで、激速グラインドコアをやっていたND時代とは激変した、1stでの世界最遅とも称されたズルズルで耽美的なヘヴィネスが魅力です。
ではSabbathっぽいか、と問われると、ちょっと疑問な気もしますが。
2nd以降ではよりSabbath的なハードロックに接近したんですが、ちょっと退屈に感じられて……。
あ、でも2ndの『Ride』は名曲ですよ!

で、一方のDOWNですが、これは最高。凡百のSabbathフォロワーを軽く突き放している。
Doomyなリフに、ノリのいい後打ちドラム、そして何と言っても南部の埃くさい空気が伝わってくるような乾いたグルーヴを絶妙にミックスし、ノリにノレます。
Philは最近は喉が荒れておるようですが、額に青筋が立つんじゃないかという特有のシャウトもキメてくれます。

まあ、この辺のヘヴィミュージックがお好きな方は、当然チェックしまくっているでしょうが、未聴な方は是非。

思えば、デビュー作を出す時に、巻頭歌を拝借した関係で、当然文春の側からオリジナルSabbathの面々に著作権料をお支払したんですが、それが私の唯一の自慢です。
メタル伝説の御大たちに、わしはお金を払ったんやで~、と。
そういえば、2作目の『墓地裏~』では、讃美歌を相当引用したんですが、そんなことはなかったな。

ああ、長篇3作目『弔い月の下にて』が刊行されないかなあ。
『墓地裏~』でノルウェーのブラックメタルシーンに触れたのに引き続いて、ノルウェー・ブラックメタル界の重鎮、Darkthroneのタイトルを拝借したんですがねえ。

ま、今月11日に担当さんと会うんで、お訊ねしてみますわ。

では、またんご。

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