別離

こんな裏話をブログに書いていいものか、と迷ったんですが、書いちゃうのである。

今月一日付で、文藝春秋の担当編集者さんが他部署に異動になったと先日聞き、驚愕した私なのである。
デビュー前からお世話になった方でして、売れない私を叱咤激励し、愚作を売り込んでくれた唯一の理解者兼業界の唯一の知り合いだっただけに、腰を抜かました。

池袋のある歴史を題材にした短篇をこの数か月書こうとしてたんですが、どうにも良いアイデアが浮かばず、「物書きとしての自分もそろそろ潮時かなァ」とか鼻糞ほじりながら思ってたところに、この人事異動のニュース。
私は滅法世間が狭く、他に業界の知り合いもいないので、これからの行く末に不安がいっぱいなのです。
売れない物書きは死なず、ただ消え去るのみ。いや、いつかは死ぬけどね。

そういえば、ブログの説明やらプロフィールから、「物書き」という文言を外しました。
常々、売れてもいないし作品数もちょっとしか出していない自分は作家と名乗るのはおこがましい、物書きの端くれぐらいだ、と考えていたんですが、あまりに作品が出せないので、物書きと名乗るのもおこがましい、と思うようになりまして。

出版されないにしても何故私がバンバン作品を量産できないのか、それはひとつは怠惰なせいもありますが、理由はそれだけじゃないということに最近気づきましたが、それはまたいずれ。

コメント

このブログの人気の投稿

播摩

再開

悲惨