颶風

今年は台風が沢山来ましたね。
ということで、『台風クラブ』をさっき観ました。
ATG映画は結構好きで観てましたが、これは初見。

で、感想はというと、うーん、不思議な映画でした。
深読みしたい人には材料に事欠かない映画だと思いますが、それをやっちゃ野暮だろうな、と。

そして、漂う独特の雰囲気に「ああ、ATGの映画だね」と深い安心感を得たのでした。
しかし、「ああ、ATGだね」とひと括りにされてしまうこと――それは、ATGという映画界の言わばアウトサイダーであったものが、作風としてのひとつの徒党めいたものへと変貌し、インサイダー化した兆しだった。
そしてそれはATGの終焉を意味していた、と言っても過言ではないかもしれない。
過言かもしれない。

この映画を観てびっくらこいたのは、三浦友和が爽やかじゃない!
デビュー時から現在に至るまでの三浦友和といえば、いつまでも爽やか、人畜無害なイメージですが、ここではダメな数学教師を演じていてハマっています。
最初のほうの授業中の台詞、「ちゃんと聞いとれよ、百姓の子供たち」には笑っちゃいました。
ぼくらが小さい時分には、もっと過激なことも教師が言ってたなあ(ここには書けないくらいの)、とちょっと懐かしく思ったり。

女子陣では、大西結花がかわいいですね。

あと、佐藤浩市って最初のクレジットでは名前があるけど、出てたっけ?

ATGのキレた工藤夕貴が観たい方は、『逆噴射家族』も合わせてどうぞ。
話はアレですが、エンディングテーマがめっちゃかっこいい映画なので。

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